2017.07.21
生理について
こんにちは、坂井です(^∇^)
前回、女性ホルモンについて書きましたが、女性ホルモンの乱れで
いちばん分かりやすいのが生理不順だといわれます。
生理とは、子宮内膜がはがれ体外に排出されることをです。
子宮内膜とは子宮の内側を覆う細胞や毛細血管分泌腺などが含まれた組織です。
生理の周期に応じて、子宮内膜はだんだんと厚くなっていき、生理前になると約1cmほどになります。
生理がはじまると、内膜の表面部分にあたる機能層という組織が溶けてはがれ落ち、出血が起こります。
この子宮内膜がこわされるときに出る酵素の働きによって、血液を固まらせる凝固因子が破壊され、
経血となって、体の外に出ていきます。
機能層の下には、基底層という部分があり、また次の月になると新たに組織を作り出し、内膜を厚くしていきます。
このように子宮内膜がはがれて外に出て、また作り出すという毎月のサイクルは、女性ホルモンによって起こります。
これが子宮のなかで毎月繰り返されているのです。
生理がはじまった日から、次の生理がはじまる前日までを生理周期と呼びます。
生理周期は25~38日が正常、
24日以内と周期が短いものを頻発月経
39日以上あくものを稀発月経
といいます。
また、順調な生理の期間は、3~7日間ですが、
1~2日で終わってしまう場合を過短月経
8日以上続くのは、過長月経
といわれます。
生理周期
生理期→増殖期(卵胞期)→排卵期→分泌期(黄体期)
- 生理期
- 排卵した卵子と精子が結合し受精卵となり、子宮内膜に着床すれば妊娠成立。
- 妊娠しなかった場合、黄体ホルモン・卵胞ホルモンともに分泌が減少。
- 子宮内膜がはがれ落ち、血液といっしょに体外へ排出されます。
- 増殖期(卵胞期)
- 卵胞刺激ホルモンの働きにより、卵巣にある原始卵胞のひとつが発育しはじめます。
- 卵胞が発育するにつれ卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。
- 排卵期
- 卵胞ホルモンの分泌がピークに達すると、黄体化ホルモンが分泌され、卵胞から卵子が飛び出し、これを排卵といいます。
- 分泌期(黄体期)
- 卵子が飛び出したあとの卵胞が黄体という組織になり、黄体ホルモンが分泌されます。
- 受精卵が着床する準備として、子宮内膜はやわらかくなります。
生理が始まる前は心身ともに不安定になる時期です。
これを月経前症候群(PMS)といい
乳房が張る、痛む、頭痛、肩コリ、腰痛、下痢、ニキビ、肌荒れ、
イライラ、憂うつ感、不眠、眠気、過食などの症状が起こりやすくなります。
生理は体調などに左右されやすいため、特に原因がなくても数日であれば早まったり遅れたりすることがあります。
多少のズレであれば気にすることはありませんが、生理開始予定日をおおよそ1週間以上過ぎたら「生理が遅れている」となります。
【生理が遅れる理由(妊娠以外)】
- 精神的なストレス
- 不規則な生活
- 無理なダイエット
- 肥満
- 偏った食事
- 睡眠不足
- 運動不足 などがあります。
また、仕事や人間関係の悩みなど強いストレスを感じた場合は、
脳のホルモン中枢に異常が生じ、脳から卵巣への指令がうまく伝わらなくなります。
そのため、卵巣の働きが低下し、生理のリズムが崩れてしまいます。
生理が遅れてしまった場合には、考えられる原因をなくすことが一番です。
規則正しい生活を心がけ、栄養や睡眠をしっかりとるなど、
体へのストレス要因を取り除くだけで遅れていた生理が始まることもあります。
精神的なストレスには、マッサージ、お風呂に浸かる、などが効果があります。
生理周期の乱れが気になる際も、ぜひ、ゆっくりマッサージを受けに来られてはいかがでしょうか(^∇^)
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