ひなた整骨院ブログ

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阻血の5P まちはそと!

こんにちは、藤島です(▪︎⌔︎▪︎)ゝ
 
前回ショックの5Pについてでしたが、今日は阻血の5Pについて
 
阻血症状とは
 
なんからかの原因により、血管が障害を受け、末梢まで血液を流すことが出来なくなる事で起こります。
多くは動脈の損傷や、閉塞により起こりますが、コンパートメント症候群や上腕骨顆上骨折をした後にフォルクマン拘縮といった症状に陥る場合もあります。
 
まず、阻血の5Pについて
 
①疼痛 (pain)
②蒼白(paleness)
③拍動消失(pulselessness)
④知覚障害(paresthesia)
⑤麻痺(paralysis)
 
この5つです、頭文字すべてPなので、5P徴候と言いますが
 
疼痛‥痛みが強く現れます。何もしていなくても疼く痛みが強いです。
 
蒼白‥血の気がなくなり、真っ白になってきます。
 
拍動消失‥障害部位より末梢の脈が取れなくなします。
 
知覚異常‥触っているのかどうか、わからなくなります
 
麻痺‥自分で動かそうと思っても、うごかせなくなります。
 
覚え方は
 
まちはそと!です。 町は外!
意味は分かりませんが、まちはそと!です!
 
この5つ症状がある時は阻血症状を疑います。
 
下腿で良く起きるコンパートメント症候群では、下腿部(スネより下)を強く打った場合など、内出血などのにより、腫れが酷く下腿の血流を障害してしまい。阻血を起こす場合などもある為、注意が必要です。
 
急性のコンパートメント症候群では、早急に、筋膜切開手術で、内圧を下げる事が必要になる為、下腿の打撲後に、この様な5P徴候が現れた場合には、すぐに医療機関を受診するようにしてください。
 
 
その他、小児によく起きる骨折で、上腕骨の遠位部、肘より少し上の部分を骨折する上腕骨顆上骨折という骨折がありますが、この骨折の場合に固定した先に包帯やギブスの緊縛が強すぎた場合や、固定後の腫脹の増加などにより、阻血症状が現れ、放置しておくと、一夜にして、筋線維が不可逆性に瘢痕組織化し、手が鍵爪状のまま戻らないフォルクマン拘縮という状態になってしまう場合があるので、注意が必要です。
 
フォルクマン拘縮は一度なってしまうと、一生治ることはない拘縮の為、上腕骨顆上骨折が疑われる場合、阻血症状、まちはそと!が見られる場合には早急に医療機関を受診するようにしてください。
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