ひなた整骨院ブログ

お知らせ詳細

熊本市の整骨院☆ 深部動脈血栓症とは

みなさんこんにちは、タケダです!

 

今回は「深部動脈血栓症」についてお話しします。
(なお、「深部静脈血栓症」というものもあります。)

 

 

まず、体には、沢山の血管が通っていますよね。
血管は、体中の水分の流れをコントロールするために、全身に張り巡らされています。

 

血栓症とは、その血管内にできた血の固まりが血管に詰まってしまい、
血の流れを止めてしまう病気です。

 

さて、ここで、この春の震災でよく話題に登った、とある病気を思い出した方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

 

そう、エコノミークラス症候群です。

 

エコノミークラス症候群は正確には「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」といい、
飛行機や新幹線などの乗り物に、座りっぱなしの状態で長時間あまり動かなかったり、
長期的な入院や麻痺などで、足が動かせなくなっている場合に足部にできた血栓が、肺まで移動し、

肺の動脈の血管を塞いでしまうことから発症します。

 

(また女性の場合、妊娠中や卵巣腫瘍などの婦人系の病気によっても腹部の静脈が圧迫され、

血液の流れが悪くなってしまうこともあります。)

 

動脈で血栓症が起きた場合、その塞がった場所の内臓が傷つくことになり、
心臓であれば心筋梗塞が起きたり、脳であれば脳梗塞が起こります。

 

 

動脈以外では、血栓によって太い静脈の血管が塞がれてしまうと、「深部静脈血栓症」となります。

深部静脈血栓症は炎症が起きづらいため、痛みなども起きにくい、といわれています。
発症者の半数は発症初期に無症状ですが、血栓が肺へと移動して肺塞栓症を併発することで、異常を感じることがあります。

太もも・ふくらはぎ・足首などの血栓ができた場所に、痛みや腫れ、赤みなどが現れることがあります。
また、静脈の弁が血栓により損傷を受けると体液が溜まりやすくなり、足首にむくみが生じることもあります。

 

なお、末期の深部静脈血栓症になると、慢性深部静脈不全が発症してしまい、
足の連結静脈や深部静脈の弁が正常に機能しなくなる、といわれています。

 

すると、足から心臓に血液を送ることができなくなるので、損傷した静脈が完全に塞がれてしまうようになります。

足が常にむくみやすくなり、夜になると足首の内側の皮膚に痒みがでたり、赤みを帯びた茶色に変色することもあります。

また、変色した皮膚は、ひっかいたり、物にぶつかったりしただけでも傷ができやすくなっており、それによって静脈瘤ができることもあります。

 

 

いずれにしろ、傷ついた血管の多くは元に戻ることができないため、

健康でいるためには血管を大事にするようにしましょう。

 

 

さて、ではどうやって予防をするかですが、最も重要なのは、「安静にしないこと」です。

 

積極的な運動や早期離床を行うことで、血栓症の大部分を発生させる脚(下肢)の血行は改善し、血栓が出来るのを防ぎます。

そのほか、脱水状態(極端にのどが渇くなどの状態)にならないことも大事です。

また、医療用の弾性ストッキング(を利用するのも有効ですね。

 

 

いずれにしろ、足の静脈に血栓ができないようにするために、長時間座り続けなければならない場合であっても、定期的に足を動かしたりするようにしましょう。

 

 

せっかく快適な秋が訪れたことですし、体をどんどん動かして、健康に近づいていきましょう!

 

以上、武田直子でした。

ひなた整骨院

住所
〒860-0823
熊本県熊本市中央区世安二丁目2番2号
TEL 096-327-0007
受付時間
月~土 10:00~13:00 16:00~20:00
※日曜日は午前診療のみです。
休診日 木・祝
  • アクセス情報アクセス情報

スタッフの日常ブログはこちら